「よく見・聞き・分かり・そしてわすれず」~ソーシャルワークを学ぶ
『ソーシャルワーカーという仕事』宮本節子著
こんにちは。
ソーシャルワーカーとはどのようなことをする人達なのだろう,仕事柄,関わる機会はたくさんあるはずなのに,なぜか,あまりに知らな過ぎて,これではいけないとおもったからなのでしょうか。
兎にも角にも,読み進めました。
ソーシャルワーカーとは
ある人の生活困難性(生きづらさ)を克服するために
その人の自身とその人の暮らす環境にスポットをあて
どうしたら,困難な事態を緩和し,
もっと生きやすくなるだろうか
と共に考え,必要とあらば伴走する人,とありました。
患部を取り除き,療養し,日常生活へ
目的のために法的手続きをとり,解決へ
そんな仕事の多い私には,
ご本人が,継続して,よりよい生き方ができるように,歩く道をも「共に」整えていく,ということそれ自体が困難なような気がしてしまいます。
説明し,説得,納得していただくことの方が仕事上多いと感じる私は,文中にあった
「よく見」
「聞き」
「分かり」
に更に衝撃を受けました。
特に「分かり」
人を理解するということは,勝手に結論付けてはいけないのです。その人が真に必要としていることを感じなくてはならないのです。
もう,想像力を鍛えるしかないですね。
この言葉たちの締めくくりは
「そしてわすれず」
ほぼ,戒めです。
今は苦しみもがき,課題が克服できなかったとしても,必ず誰かのために活かされる機会がある,と信じて己の糧とすること,ということでしょうか。
この戒めは,仕事のスタンスとしてとても大切なことだと思います。
平成27年4月から生活困窮者自立支援事業がはじまっています。
この徳之島でも本年度から開始しました。
様々な人の「生きづらさ」を支援していく制度です。
小さい島だからこその「生きづらさ」もあるかもしれません。
「よく見・聞き・分かり・そしてわすれず」
戒めとして,胸に置き,丁寧に向き合わなくては
そう思えた一冊でした。
社労士・行政書士 かしむら