【緊急提言】新たな司法書士像は徳之島にある~模索する司法書士へ
司法書士の柏村です。
昨年司法書士試験に合格された新人司法書士の方は,ようやく特別研修が終了した時期でしょうか。
もう就職先が決まっている方がほとんどだと思いますが,まだ決まっていない方へ。
「島」は周辺か。
鹿児島県の奄美群島には,奄美大島,喜界島,徳之島,沖永良部島,与論島等がありますが,当事務所がフィールドにしているのは,徳之島と沖永良部島の2島が中心です。
徳之島の人口は3町(徳之島町,天城町,伊仙町)で24,000人弱,沖永良部島(おきのえらぶじま。通称「エラブ」)の人口は2町(和泊町,知名町)で13,000人弱です。
かつては,この2島には,徳之島に司法書士6名,沖永良部に同3名おり,弁護士は不在の地でした(平成17年当時)。
現在は,徳之島に司法書士4名(当事務所2名)と弁護士1名(法テラス),沖永良部に司法書士が3名います。
このように,法律職がいない訳でもなく,司法書士1人あたりの人口は,全国平均と差異はないように見えますが,実はここ数年で徳之島での司法書士の廃業が進み,「当職1名のみ」となりかけたことがあるほど,減少傾向が顕著です。
私は,将来的には司法過疎化がさらに進み,今から様々な準備しておかないと対応できなくなると考えています。
司法過疎への危機感から,当事務所では,安定した司法書士業務の運営を目指し, HP上で(新人)司法書士の方に応募を呼びかけてきました。
もっているすべての知識と智恵をしぼり,相談者の「解決したい」という気持ちを支援する,これからの時代の士業を目指しているあなたへ。
島は決して,辺境や流刑の地ではありません。
徳之島・沖永良部島,奄美大島はパラダイスとまでは言わないが,司法書士にとってフロンティア(開拓)の地であり,国家資格をフルに活用できる,魅力的な場所だと伝えたい。
*当事務所の現状
■登記業務を中心に,後見,債務整理,一般民事,家事,自治体からの依頼(空家空地,事業用地の相続人調査,町営住宅の賃料回収など)や社会福祉法人の顧問,社会福祉協議会の相談員,NPO事業への協力など,司法書士としてできることは何でも取り組んでいる。
■月に一度,沖永良部島へ出張し,債務整理や一般民事の相談,自治体からの相談などを受けている。
■司法書士部門:司法書士2名,補助者5名
■社労士・行政書士部門:社労士(兼行政書士)1名,補助者1名
■事務所の良いところは,1)司法書士業務全般を行えること,2)独立していること(金融機関や不動産仲介業者に対して従属した立場にないこと),3)公共財の役割を果たしていること,である。また,ワークライフバラスを重視して,「ノー残業」,「有給休暇100%取得」を推奨している。
*縁あってこの記事を見られた方,そしてワクワクしてきた方,司法書士の柏村(かしむら)までご連絡ください。