親を知るということ~離島・徳之島から~
暑い日々が続いている徳之島です。
空を見上げればパキッとした南国の青い空、海に目を向けたら、誰かに見せたくなるコバルトブルーの海が広がり畑の緑とのコントラストに心奪われます。
都会から移住して、それなりに月日は流れましたが、誇れる「The 徳之島」大好きです。
今日はお盆も来月に控えておりますので、離れて暮らす親について
年々私自身が年をとるように、親も年をとります。普段近くにいて、すぐにあえるならまだよいのですが、遠く遠く離れた地で生活していると、気になりながらも数年が過ぎているなんてことも。
仕事柄、徳之島でご高齢の方から、ご相談を頂くことが多くあります。
ご相談の多くは、ご自身や、ご親族の財産についてですが、徳之島からでて、遠く内地で暮らすご子息やお孫さんについてのお話をされるときは、とてもうれしそうで、そのようなときのご相談者様のお顔は、晴れがましくて、こちらまで自然と笑顔になるのです。
誰かと話すこと、特にごく近しい人についてお話をするのはとても楽しくて、幸せな気持ちになるものですよね。
ふと、そんなとき思うのです。「両親の話、聞いてあげてないなあ」と。私の両親も、当たり前ですが、目の前のご相談者様と同様に話を聞いてほしいはずですよね。
私たちはともすると価格に評価できる財産の引き継ぎばかりに目が行きがちですが、私たちが幼かった頃のことぐらいからでも、ゆっくりと話を聞く時間が必要ですね。例えば、伝えたい遊び、伝えたい味、残したいものを。そのすべてが引き継ぐべき財産なのです。
会えなくなってしまっては、本当に大切なものを受け継ぐことはできません。価格で評価できる財産は、そのなかの極一部にすぎないのです。
折角のお盆です。徳之島の大切な人に会いに来ませんか?
行政書士 わたなべ