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偏見を拭う/うみかぜ総合法務事務所(司法書士・行政書士・社労士)

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島の365日

偏見を拭う

『不浄を拭うひと』  沖田×華 著

孤独死した人は,

自分が孤独死するなんてこれっぽっちも思ってない

 

あなたと変わらず,

目が覚めたらいつもの日常がくると思っていたけど

その人に,その朝はこなくなっただけ

 

そして,今生きずらいと思っている人が,

「明日,目が覚めなくてもかまわない」と思っていても

内心は同じくらい「明日はくるもんだ」と思って生きていて

その明日がこなくなっただけ

 

「人として,ひとつの人生をまっとうしている」

そのことに変わりはないんだよ

 

死の迎え方それ自体は,特に可哀そうでも悲惨でもない

最期に見るに堪えない姿だからといって

悲惨な生活を送っていた訳でもなく

悲惨な人生だったわけでもないんだ

 

特殊清掃をする会社に勤める主人公は,しんどい特殊清掃という体験を重ね,心身ともに負担を感じる職務に不安を抱いたとき,先輩の言葉から,そこに関わることの意義を見出します。

 

 

現実は,目を背けたくなるような場面が多いのでしょうが,漫画家の力により,悲劇の中に喜劇を見出したり,親族とのコミュニケーションが表現され,センセーショナルな部分より,そのような現実が,身近で,そして自分にも起こりうるし,その時は避けられないと素直に思いました。

 

今,パートナーがいても,

今,子供がいても,

数年後,もしかしたらもっと早くに

その時は突然訪れ,

不運にも他者にご迷惑をお掛けするかもしれない

まずは人生を私なりに全うすること

そして,その時がきてもあまりご迷惑をお掛けしないよう

シンプルに生きること

 

読んで,ぐっと身近に,そして考え方を改める機会となりました。

 

社労士・行政書士 かしむら

 

 

 

 

 

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