心得る~プロフェッションとは
こんにちは。
今回の記事は,出張先で心動かされたことを少し。
*写真は「沖永良部」
昨年の暮れ,シマから遥か遠く離れた浅草の食事処(お寿司屋)に偶然おじゃましました。
店内に活気もあり賑わっていましたが,そこにいる方々は,皆程よく酔われていて。
私も本日二件目,お酒もまわり,他のお客様と変わらない状況。そんな中ある方の動きが私の目に留まりました。
その方は,注文を取りながら,板前さんや給仕の方をそれはそれは鮮やかに采配しておられる。
忙しいのに,ゆるやかな動きで,決してその場にいるものを焦らせない。流れるように,様々なことをこなしてゆかれるのです。
お客様との受け答えも鮮やか,無駄がない。「テキパキ」とも違う。
でも,的確でゆとりある笑顔に,目が離せなくなりました。
私の卓の注文内容と別の卓の品が併せて届けられたとき,ふとその方とお話がしてみたくなった私は・・
「別の方が注文された品ではありませんか?」とその方を呼び止めたのです。
流れるような動きで,でも丁寧に私の申出に謝罪とお礼を言って注文の品を下げてゆかれました。
私は好奇心から,その方をずっと目で追っていたのですが,注文を間違えたであろう給仕に店内で注意することなく,流れるように的確な指示をして注文された方に新たなものを提供していました。
すべての事情を受け入れる「その方の空気感」。
忙しく込み合っていても,その方の受け答えには,まるで圧を感じません。
感じさせないようにしている,というものさえ見えない,感じない。
途中私の連れ合いが眠くなってしまっていたのですが,朗らかに声がけをし,オーダーを受け,そして私との会話の内容から的確な土産物までサプライズで準備してくださいました。
究極のサービス業,プロ。
超一流,格式高く,一見さんお断りのお店ではありません。どちらかといえば,サラリーマンのおじ様たちが2件目に立ち寄る感じです。
でも,私はプロをみつけてしまいました。
私はご依頼をいただくとき,
ご依頼の趣旨をよく聞き,法的サービスを提供することを心がけています。
そして「承知いたしました」という言葉を使います。
「あなたのご依頼の趣旨は理解し,お引き受けします」という意味で使います。
でも私が見たその方のそれは,
===「心得ました」という最上級===
私の「承知致しました」を遥かに上回るホスピタリティ。
全てを飲み込む,理解し受け入れるサービス業の究極・プロでした。
私はサービス業です。
学ぶべきことはまだまだある,できることもたくさんある。
私に足りないものを補うために今年,生きてみようと思います。
社労士・行政書士 かしむら