真の「働き方改革」・「人を大切にする企業」とは
こんにちは。
少し前のお話になります。
私は社会保険労務士として,企業から労務管理のお仕事をいただいております。企業が新たにスタッフを雇用された際には,社会保険の手続きや,雇用保険の手続きを致します。そこで手続きに必要な資料をいただくのですが,ある方の履歴書の志望動機に感銘を受けました。
「そこで働く人,そこを利用する人,全ての人が楽しそうで,是非その一員として働きたく応募します」
これほど,事業をしていて,働いていて嬉しいことはあるでしょうか。
是非,共に!!
と,その場で言ってしまいそうです。
その記載があるだけで,受け入れ側の企業は幸せになります。
そういう評価をいただけるのであればより一層,皆が感じられるように良い職場にしようと思うでしょう。
シマは,限られた人,限られた土地。
スタッフも消費者・お客様の一人です。
人口の多い都会より,全てがダイレクト。
スタッフに評価される企業は,地域に受け入れられます。
改正育児介護休業法がこの10月からスタートしています。
当事務所はこれに合わせ,これから育休や介護休業する方々に1時間半程度,制度の説明のために対象の方にお時間をいただいております。
その貴重なお時間のなかで
・健康保険からどのような手当が受給できるのか
・雇用保険からどのような給付金が受給できるのか
・復職のために,いつごろ,どこに,なにをもらいにいくのか
・復職後の社会保険料等
・復職に不安があるときはどうするのか
・今,何を一番不安に感じているのか
ヒアリングの内容をもとに,必要な情報を,休業前に提供し
休業期間中は,何かあれば,いつでもお問い合わせいただけるようにご説明差し上げます。
真の目的は
「貴方を大切に想っています。しっかり休んでください。そして,休業期間中,あなたのなかに気づきが生まれたら,復職後それをこの企業で生かしてください」
という企業からのメッセージです。
私は説明会の度に,企業の声を代弁します。
今ある制度をフル活用していただき,次利用される方に生かされるように。常によい循環を生み出す「お互い様」「気遣いの心」を企業内に醸成します。
働き方改革は単にシステムを構築すればできるものではありません。
トップダウンのシステムでは,そこで働く人の心までは動かないのです。
制度利用の推進と利用した方に,どのように継続して働いてほしいかをセットにしてメッセージを伝えることが必要だと思います。
当事務所は
「企業からの真のメッセージを,そこで働く大切な人に伝えていくための支援」
をしています。
社労士・行政書士 かしむら