住所の変遷を調べるには
住所を調べるには、一般的に
「住民票の写し」 だと思います。
しかし、住民票には、前住所は記載はありますが、これまでの住所の履歴は
ありません。
実は住所を調べる方法が別にありまして
「戸籍の附票」 というものがあるのです。
名前のとおり戸籍を単位として作成されるもので、
住居の変遷を省略されずに全てを一覧できる唯一の公簿です!
(住所地と本籍地が違う場合は、住所地では戸籍の附票はとれません!
本籍地の戸籍係に請求してください。)
登記手続きでは、登記記録上の住所と現住所とが相違する場合、
過去の住所と現在の住所が連続していることが求められますが、
この戸籍の附票が役に立ちます。
しかし、この附票にも弱点があります。
本籍地を変えたり、死亡当により、戸籍が除籍になった場合
改製により、古い附票が消除された場合、
この戸籍の除附票及び改製原附票の保存期間は、
住民基本台帳施行令34条1項には保存年限 「5年」 となっているのです。
戸籍の附票は貴重な情報なのに、5年は短いですよね。
なお、戸籍の場合は、除籍や改製原戸籍は、
保存期間が 「80年」 から 「150年」 へと
平成22年に変更になりました。