光と影とが寄り添う俳句ってすごい
たまたま,テレビをつけていたら,芸能人が俳句を詠み,先生が添削するっていうのをやっていました。
お題は,ひまわり。
そのなかで,特待生の東国原さんの句
向日葵や 眠るむくろに 頭(こうべ)垂れ
*「むくろ」:死骸の意
これは,宮崎県知事時代に,口蹄疫発生のために牛29万頭を殺処分したのだが,その埋めた地に向日葵を植えたことを俳句に詠んだものだそうです。
年に一回,向日葵が咲いて,その殺処分された牛の魂を鎮めてくれる。
先生は,その情景には感動すら覚えるといい,「あいまいな言葉」をもっと「具体的な言葉」にして,俳句に落とし込むべきだと指摘しました。
そして,先生が添削した句がこちら・・
向日葵や 畜魂(ちくこん)二十九万頭
あら~ と,ついテレビを見入ってしてしまいました。
東国原さんも,感動で,茫然としていました。
光と影が共存というか,寄り添っている情景が見事です。
短い言葉でも,こんなに強いメッセージになるんですね。
(司法書士かしむら)