徳之島町食と農林漁業の祭典・徳之島町健康まつり
こんにちは。
「あの~、漁港で行われる健康まつりで島の食材を使った島の弁当をつくっていただけませんか?」
いつも、お世話になっている方からお声掛けいただきました。
シマの食材で、シマの食文化を取り入れた、シマ弁当・・・・・
って、私、生まれは東京下町、育ちは埼玉、シマは7年弱。
そんなお話いただくなんて思いもよらずですが、パンフレットを渡され引き受けてしまいました。
自宅に戻り、あらためて考えてみる。
7年もシマにいたら、居酒屋メニューや家庭料理はあちらこちらでいただき、作ってもいますが、食文化を反映させたシマ弁当となると・・・
う~んと考えた挙句、島外から来て
個人的に衝撃を受けた「たまごおにぎり」に決めました。
おにぎりと言えば、サケ・梅干し・昆布などを塩むすびして海苔でまくというものしか馴染みが無かったのですが、ある全国ネットのバラエティ番組で「たまごおにぎり」がこの地域独自の食文化として紹介されたことがありました。番組放送直後、事務所内で話題になり、昔話に花が咲いてました。私自身は話を聞いてるだけでしたので、
「おにぎりは海苔でしょ」
なんとなく自分のおにぎり概念を譲ることなく、そういうものなのね・・・と思っていました。
ところが、ある方がその「たまごおにぎり」を差し入れてくださったのです。その方とは「たまごおにぎり」のことなど一切お話していないのに。
とてもお料理上手な方で、これまでたくさんの島料理を御馳走になりました。その方の作った「たまごおにぎり」です。これ以上の「たまごおにぎり」に出会えないと思いこころして食しました。
多めの油で焼いた薄焼き玉子、ただそれでごはん包んで握っただけ
頭でそう理解していた、それを遥かに上回る美味しさ。
これだったのか、この味だったのね。
高価なものも、珍しいものも全く使っていない。でも、想像を超える味でした。
薄焼き玉子を焼いた油と塩分がご飯にうつって、おかずなどなくても立派に成立する弁当です。アラフォーの私、魂をゆさぶられる。
百聞は一食にしかず、全てがシンプルにして最上級。
後で聞けば、昔はバナナの葉に包んでもっていったとか。
具なしがスタンダードだけど、梅干しや豚味噌をいれたりもするとのこと。
納得。多分、そのオプションも「アリ」
シマの運動会は、お重箱の中にこの「たまごおにぎり」けっこう見かけます。
前置きが長くなりましたが、メインはシマのソウルフード「たまごおにぎり」
サイドメニューには島産の緑黄野菜を使って酢鶏、お客様からいただいたみかん。このみかんもとっても美味しい。グレープフルーツより酸味が少なくてとても食べやすい。私的、島産すきなもの満載です。
朝から作って保健センターブースにお届け。
天気がイマイチでしたが、会場準備が粛々とすすめられてました。
シマの季節ごとのお膳の展示
出したそばから売れる魚達
野菜
豚味噌・味噌豆
漁港は地域の人でいっぱいでした。
任務完了で、私も豚味噌、ソデイカを購入し、それをつまみに休日のお楽しみ開始。
お供は
さらっと華やぎ、甘い豚味噌やソデイカの刺身がこの上なくあいます。
美味しいものと旨い酒。
後日、シマ弁当提出のうれしい副賞、野菜をたっぷりいただきました。
ありがとうございます。
平成も来年は28年。
モノがない時代のシマ人の暮らしの工夫。
今でもハッとさせられることがたくさんあります。
しあわせ島時間、
これからも、この地域の様々なものに触れていきたいと思っています。
行政書士 わたなべ