地域の「食」を考える~徳之島から
こんにちは。
先日、鹿児島の恩師より台風の合間に届いた品
「時不知(トキシラズ)」
ワクワクしながら焼いてみました。
高級感の欠片もない盛り付け(皿に置いただけ)により、
朝食ですか?と確認されてしまいそうな画像ですが
そこは、キンキンに冷やした白ワインで
かろうじてツマミ感を出してます。
ひとくち含めば、身のやわらかさ、振り塩の塩梅、
上質な脂のノリと非の打ちどころのない旨さです。
ついでに申し上げると、
こんがり焼けた皮とその内側に沿った脂が格別
骨以外は全ていただくことができます。
あますところ無くいただける鮭は久方ぶり、です。
素晴らしい魚に間違いありませんが、
それを十二分に生かすシンプルな仕事に感銘いたしました。
思えば、そこまで上等なものではなくても
少し昔までは、このような品が一般的にいただけていた気がします。
手仕事の範囲のものが出回っていた時代。(←30年程度昔)
いつからでしょうか。
大量生産で、保存がきいて、買わずにはいられない、
癖になる味付けや加工が施された食品が多くなったのは。
企業努力の賜物でもありますが
一方で、旬で、今だから美味しくて、今だから食べたい
ものが少なくなってきている、そう感じるのです。
いつでも食べたい欲求を当たり前に満たせる今
昔は、決まった時にしかいただけないご馳走、
大量に収穫できるときだからこその料理方法や保存方法。
今がいいか悪いかはわかりません。
ただアラフォーの私、時折考えます。
私の「からだ」が本当に美味しいと感じるもので
私の「からだ」を作っていきたい
その土地に住み、その土地のその時期のものを食らう
時々、都会も味わいつつ、この島での未来も考える。
そして、いろいろな方からの投げかけに
大事なコトを気付かされます。
いつもありがとう。そしてこれからも宜しくお願いします。
行政書士 わたなべ