独り(ひとり)で暮らすということ~徳之島から
こんにちは。
心地よい初夏の徳之島からお届けします。
今日は、徳之島から遠く離れたご親族からのご依頼をいただき、お客様のご自宅へお伺いしました。
道すがら、日頃、事務所周辺の雑草を抜くことさえなかなかしない(できない)私もついつい見惚れてしまう可憐な花々を前にパチリ。聞けば、たたずまいの可憐さと相反する繁殖力の強さだそうで。鉢植えで販売されていそうな雰囲気なのですが、増えすぎて自生しているものも多いそうです。鮮やかな、本当に鮮やかで華やいだ色合いの花々でした。目も心も癒されます。
さて、お仕事でご依頼をいただいてお会いするまでの間、年齢等を確認しておりますので、ある程度の想像はして伺いますが、実際にご本人にお会いして、驚くことも多くあります。
本日、お会いしたお客様は大正生まれ。お一人暮らしと聞いていましたが、お庭には雑草ひとつなく、お手入れ、お掃除が行き届いています。ご自宅におじゃましたのですが、外観同様に、掃除が行き届き整理整頓がされています。驚くべきは、その身のこなし。「~はありますか」の私のいくつもの質問にも、サッと立ち上がりお持ちくださいます。私の話の合間に、お茶菓子、コーヒー、飲み物などのご準備まで。ご自身のお考えもしっかりお持ちで、想いを伝えてくださいました。
一通り用件を済ませ、またお会いする約束をして、ご自宅をあとにしたあと、今日のことを振り返りました。連れ合いを既に亡くし、ある種の覚悟をして、ご自身の今後について淡々とお話になるお客様の様子。ご本人もご高齢であることに間違いありませんが、ご子息もそれなりの年齢・・・特段の介助もなく日常生活がおくることができているしあわせ。ご子息への思い。
私の50年後は、どうだろうか。
そして、遠くにいるご子息の思いに自分を重ねます。お元気そうでもやはり心配されているのだろうな・・・・と。親は身の回りのことが自分でできるうちは、迷惑を掛けたくないと頑張ります。私の両親もそういいます。
でも、一方で、事件や事故、社会的不安が付きまといます。ご自身のことがご自身でできる方は、施設へ入所もしませんし、好みに合わなければ無理にデイケアなどに通うわけでもありません。お買いものや人付き合いが大変になればお一人で過ごす時間が長くなります。少し前までは、字区、集落での人付き合いがあった方でも、ご高齢になればなるほど、心許せる親しい方は限られてゆきます。
私に何ができるだろうか
行政・福祉・医療・介護・法律・・様々な資源で、可能な限り、ご本人が希望するカタチでつながり、見守られるよう、お手伝いができればと思いました。
行政書士 わたなべ